自分の演奏を聴いてもらう②|発表会特別レッスン
- ねいろバイオリン教室
- 7月12日
- 読了時間: 5分
更新日:7月22日

安心して演奏できる環境を
あや先生が初めて”緊張”を感じて、思うように弾けなかったのは、小学校高学年の時の発表会でした。
今まで感じたことのなかった感覚に、びっくりして戸惑ったことを覚えています。
発表会は”非日常の空間”
コンサートホールとたくさんの観客。
大きなステージ、照明、独特な空気感といった非日常の状況に、
普段よりも感覚が鋭く研ぎ澄まされることでしょう。
子どもたちは、
・暗譜で演奏する集中力
・緊張やプレッシャー
そういったものを抱え、全身で感じながら、
ステージに上がり、音を出すことになります。
大切な人に聴いていただきましょう
そんな特殊な環境だからこそ、
こんな方々に聴いていただきたいです。
・演奏を純粋に楽しんでくださる方
・静かに音楽に耳を傾けてくださる方
・素直に喜んで拍手を贈ってくださる方
・小さな成長もたくさん褒めてくださる方
・子ども達の一生懸命な姿を応援してくださる方
お誘いの声かけ
生徒たちのここまでの努力を認め、喜び、惜しみなく賞賛の拍手を贈ってくださる、
そんな方々に聴いていただきたいなと思います。
ぜひ、”あたたかい気持ちで見守ってくださる方”をお誘いしてみてください。
「喜び」の経験を積ませたい
過度な期待、嫉妬、批評。
あや先生がこれらと出会った、子どもの頃のバイオリンの発表会。
特に身近な人たちからこのような反応をされると、ショックも大きいものでした。
もちろんそれも人生において重要な経験。
学ぶことも多くありますが、特殊な緊張する場で、その時の精一杯で臨んでいる子どもが、
その重さや辛さを受け止めるのは、なかなか難しく苦しいものがあります。
発表会という場
厳しい意見に「そうか」と気づきを得たり、
「これが私だ。私は私でいいんだ。」と思えたり。
そんな風に、成長の糧になる日がきっと来る。
しかし今、この発表会は、まだまだ成長途中の大切な最初の一歩。
まずは発表会の場で、
”自分にあたたかい拍手を贈ってくれる人たちの中で演奏する体験”をたくさん積んで、
喜びや達成感をたっぷりと感じ、自信を育む。
そうして、毎年発表会で場数を踏み、経験値を上げて大きく成長した後に、
様々な声にあふれる環境に挑戦していけたらいいのではないかなと思います。
発表会では、落ち着いて挑戦できる空気を
だからこそ、この発表会の日は、
子どもたちの努力を素直に応援してくださる方々に囲まれていて欲しいのです。
優しい拍手でいっぱいに満たされた空間で、喜びの感情を体験させてあげたいのです。
もし仮に、たとえ厳しいことに直面してしまったとしても、
応援してくださる味方に囲まれていれば、どんな困難でも乗り越えることができるでしょう。
そして保護者としても、これまでの努力に対して、もやもやする反応をされると、やるせない気持ちになってしまうのでしょうか。
どうか今の段階では、ご家庭に対してあたたかい言葉や喜び・感動を伝えてくださる方に、聴いてもらってください。
褒められた記憶
あや先生が中学生の時の記憶。
「あなた高校生かと思ったわ!」と、
難曲を上手に弾いていたわねと伝えてくれた方がいらっしゃいました。
その時弾いた曲目が何だったかは定かではないけれど、
自分の演奏を喜んでほめていただけた記憶は濃く残っています。
母から褒められた記憶
これは小学校高学年の時の記憶。
発表会ソロ曲を譜読みし終えた時に、
”こんなに難しい曲を一人で譜読みが出来るようになって、すごい!!”
とたくさん喜んで褒めてくれたことがとても嬉しくて、大切な思い出として残っています。
曲を仕上げるのは本当に大変なこと。
ぜひ大きな喜びと感動を伝えてあげてください。
拍手は生徒だけではなく、
ステージで一生懸命に演奏をする我が子。
本番の演奏に辿り着くまでの日々には、
生徒のがんばりだけではなく、保護者やご家族の支え、努力があります。
レッスンの送迎、練習への声かけ、親子喧嘩をしながら練習をしたり、
子どもと一緒に悩み、泣き、怒り、つきっきりで励まし…。
そうした幾多の試練と困難を乗り越えてきたその先に、発表会のステージがあります。
だからこそ、演奏に対しての拍手は、生徒だけではなく、
ご家族にも贈られる賞賛の拍手でもあると思います。
演奏を終えて贈られる拍手は、子どもにとっての喜びであると同時に、
保護者やご家族にとっても、ほっと心がほどけたり、
じーんと胸が熱くなる瞬間になるのではないでしょうか。
子ども達にとっての発表会
おじいちゃん、おばあちゃん、
いとこ、親戚、お友達、ママの知り合い。
誰かのために演奏すること、
拍手をもらうこと、
そして一緒に感動を分かち合うこと。
そのひとつひとつが、子どもたちの心に残る「自信」「喜び」「達成感」になります。
バイオリンの上達だけではなく、
人生の中で非常に大切な時間となることでしょう。
人に届く音が鳴らせるように
人は音を吸収します。
観客が入るほど、音が吸われてしまいます。
それも踏まえて、充分な音量が鳴らせるように練習しましょう。
最後列の客席に座っている人の耳に届く音で弾けるように。
観客の心に響く演奏ができるように。
そんなことも意識しながら練習をしましょう。
とても充実した素敵な演奏に仕上げられそうですね。
あたたかい観客の力を、子どもたちに
子どもたちは日々音に向き合い、一歩一歩自分なりの成長を重ねています。
まだまだ未完成の音も、その子だけの”今の音”です。
小さい手から生まれ、そして消えていく音。
その尊い一瞬一瞬を、大切な方々に聴いていただきましょう。
たくさん積み上げてきた努力と、
磨き続けてきた音色、
時間をかけて準備してきた発表会。
ぜひ、あたたかく見守り応援してくださる方にお声をかけてみてください。
生徒も、保護者も、観客やスタッフも、
会場にいるすべての人が、
”人生の宝物のような時間”を過ごせますように。
全員で素敵な発表会を作り上げましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。
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