2025年8月|第7回バイオリン発表会
- ねいろバイオリン教室
- 7月29日
- 読了時間: 10分
更新日:8月10日

ごあいさつ
おかげさまで当教室は、今年10周年を迎えることができました。
生徒たちが難しい曲に挑戦できるようになったこと、
本格的にクラシック音楽に向き合える段階まで成長できたこと、
そしてここまで一緒に過ごせたことを、大変嬉しく、また感慨深く感じます。
これからも、より深く音楽の世界を楽しめるように、感性と実力を共に育んで伸ばしていきましょう。
〜生徒ソロ演奏の部〜
・はじめの言葉
・人魚のうた ウェーバー
・冬の星座 ヘイス
・アリア スナイエ
・協奏曲イ短調より第一楽章 ヴィヴァルディ
・協奏曲第一番イ短調 アッコーライ
・ファンタジア・アパッショナータよりフィナーレ・サルタレッラ ヴュータン
〜コンサートの部〜
・カノン パッヘルベル (生徒アンサンブル)
・リベルタンゴ ピアソラ (講師演奏)
・表彰式 (初級・準上級進級生/5年・10年継続生)
・きらきら星変奏曲 お教室オリジナル編曲 (全員合奏)
・おわりの言葉
第7回発表会
~サマーコンサート~
・2025年8月16日(土)
・開場14:15/開演14:30
・バルトホール
(京王線「府中駅」直結 ル・シーニュ5階)
(府中市市民活動センター プラッツ バルトホール)
・入場無料
発表会当日の様子
ここから先
ここから先は、当日に披露するアナウンスやプログラムノートが載っています。
予習したい方は開演前に、
当日の楽しみにしたい方は、終演後にお読み下さい。
生徒ソロ演奏の部
本日は、お忙しい中ご来場いただきまして、誠にありがとうございます。
生徒達は、この日のために1年間頑張って練習を重ねてまいりました。
どうぞ1人1人の成長と努力の証である演奏を、最後までじっくりご鑑賞いただき、温かい拍手をお願いいたします。
今回は親子でプログラムノートにも挑戦しました。
曲や音楽の時代背景、作曲家や生徒たちの思いがたくさん詰まっております。ぜひ耳を澄ませながら、より深く音楽の世界と生徒たちの演奏を心ゆくまでお楽しみください。
これより2025年8月16日、ねいろバイオリン教室主催、第7回発表会を開演いたします。
はじめの言葉 Kちゃん(小3)
みなさんこんにちは。本日は大変暑い中、私たちの発表会にお越し下さりありがとうございます。
この日のために一生懸命練習してきました。
今日は練習の成果を出しきって、思いっきり演奏したいと思います。ぜひ最後まで聴いてください。
これから第7回ねいろバイオリン教室発表会を始めます。
人魚のうた ウェーバー
冬の星座 ヘイス
Aくん(小1)
「人魚の歌」は作曲家 カール・マリア・フォン・ウェーバー が書いたオペラ『オベロン』の中に出てくる曲で、人魚たちが歌う、美しくて静かな曲です。
メロディーが滑らかで、人魚がハープで弾いているような感じがするところが好きです。途中で音が抜けてしまいやすい場所があるので、抜けないように気をつけて演奏したいです。
「冬の星座」は、堀内敬三が作詞し、ウィリアム・シェイクスピア・ヘイスの19世紀のポピュラーソング「愛しのモーリー」に日本語の歌詞を付けた、日本の唱歌です。多くの合唱団や児童合唱でも歌われ続け、日本の歌百選にも選出されました。きれいな星座が思い浮かぶようなメロディーが好きです。
ダウン、ダウンで弾く部分があり、弓を戻し忘れてしまうことがあるので、そこに気をつけて頑張りたいです。
今日は初めての発表会ですが、この間のおさらい会で上手に演奏ができ、みんなに褒めてもらえたことが嬉しく、今回も頑張って演奏したいと思っています。
緊張してドキドキしていますが、最後まで聴いてください。よろしくお願いします。
アリア スナイエ
Nちゃん(小5)
これから演奏するアリアは、フランスの作曲家でありバイオリニストのジャン=バティスト・スナイエが作曲しました。
スナイエは、17世紀初頭から18世紀半ばのバロックと呼ばれる時代に活躍した人物です。
バロック音楽というと、対位法という複数の旋律を同時に組み合わせて演奏する技法や、通奏低音というベースとなる低音パートと和音を組み合わせた演奏技法などが特徴です。
この時代に活躍した他の音楽家には、ヨハン・セバスティアン・バッハやアントニオ・ヴィヴァルディなど、その後の音楽の発展に大きな影響を与えた人物がいます。
また、スナイエはフランス生まれですが、イタリアの作曲家トマソ・アントニオ・ヴィターリに教えを受けたことから、フランスの優雅な旋律とイタリアの情熱的な和声を取り入れた独自の作品を多く残したことで有名です。
アリアも強弱がある曲なので、弱く弾く時には優雅に、強く弾く時は情熱的に弾きたいと思います。
私が苦手なところは、3回出てくるピアニッシモです。
ピアニッシモは非常に弱くという意味なのですが、いつも力が入って強く弾いてしまいます。今日は、先生に教えてもらったように腕をタコのように力を抜いて、しっかり強弱をつけて演奏できるようにしたいです。
協奏曲イ短調より第一楽章 ヴィヴァルディ
Kちゃん(小3)
この曲の作曲者ヴィヴァルディはイタリアの作曲家です。
作品は色々な楽器のためのコンチェルトが450曲以上、室内楽曲、教会音楽、オペラ、オーケストラと数多く、ヨハン・ゼバスティアン・バッハに影響を与えました。
今回演奏するバイオリン協奏曲イ短調はヴィヴァルディの「調和の霊感」の中に収められている第6曲目の曲になります。
主題歌を何度も挟みながら曲を展開させるリトルネッロ形式です。イ短調ということで、調号にシャープもフラットもついていないのですが冒頭からシンプルかつストレートな主題が演奏されます。
この第一楽章は力強い弾き始めが難しいです。途中にドルチェやピアノなどの優しい部分も出てきます。強弱や音程に気をつけて弾くのが難しいです。また、ボーイングでスラーがついているとこと、ついていないとこの区別がつきにくいのも難しいです。
毎日一生懸命練習して、難しいところも少しずつ弾けるようになってきました。今日は素敵な演奏ができるようにがんばるので、力強い弾き始めと、音の強弱に注目して、最後までおききください。
協奏曲第一番イ短調 アッコーライ
Yちゃん(小5)
作曲者 ジャン=バティスト・アッコーライ。
アッコーライは1833年にヨーロッパ、ベルギーという国の首都、ブリュッセルで生まれました。
この曲は、アッコーライが作曲した曲の中で、現在唯一広く知られている曲です。華やかなカデンツァはないものの、協奏曲の基本的な形を身につけるのに適したものとして、多くの学習者に演奏されています。
曲の最初は、イ短調の印象的なアルペジオの朗詠風の第一主題です。続いて、第二主題ではイ短調の平行調であるハ長調のほがらかで明るいメロディーを奏でます。私がとくに聴いてほしいのは、曲の中盤の、3連符のスラー奏法が続くところです。ここはテンポを守ったり、音程をあわせたりするのが技術的に難しいところです。アクセントも意識して弾きます。イ長調でなめらかな16分音符のスラー奏法が続いたのち、ミの音のフラジオが美しく響きます。そして最後は、重音で華やかに終わります。
精一杯ひくので、最後まできいてください。
ファンタジア・アパッショナータよりフィナーレ・サルタレッラ ヴュータン
Tくん(高1)
この曲は、19世紀ロマン派のヴァイオリニスト・作曲家のアンリ・ヴュータンが作曲しました。
彼は1820年にベルギーで、ヴァイオリン職人の家に生まれました。音楽に精通する家庭で育った彼は、父親や地元の奏者からヴァイオリンを教わり、みるみるうちに上達をしていきます。10歳にも満たない年齢で演奏会で成功を収め続けます。
彼はその後作曲の勉強も始め、そこから7つのヴァイオリン協奏曲や室内楽など多くの作品のを残しています。演奏で数々のヴァイオリンニストを卒倒させた彼は、アメリカやロシア、ウィーンなどで演奏や音楽教授などを務め、61歳で亡くなるまで音楽に尽力し続けました。
僕が演奏するファンタジアアパッショナータは三部構成になっており本日は3つめのfinaleのみを演奏します。
悩みや葛藤が感じ取れる1部、情熱や幻想を表した2部に対して、非常に明るくテンポの速い楽章となっています。軽快な曲調をしっかり表現しつつも、情熱的な中間部分や強弱などをしっかり意識しながら演奏します。ハイテンポでかつ音の跳躍が多く、技術的にも簡単ではないこの曲ですが、今日この日のために練習してきました。是非お聴きください。

〜コンサートの部〜
カノン パッヘルベル
(生徒アンサンブル Ensemble Harmony)
「いつか発表会で、みんなで合奏するのも良いですよね。」
そんなあや先生の一言を添えて演奏した、昨年の発表会でのカノンの演奏。
発表会後のレッスンにて、「私も弾いてみました!」と生徒たちが自主的に練習をしてきて、披露してくれたので、なんともう今年、合奏を実現させることができました。
昨年はバイオリン1本とピアノでの演奏でしたが、今年はファースト、セカンド、サードの3パートに分かれたバイオリンと、コントラバスによる伴奏。
弦楽器のみの響きでお届けいたします。
『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーク ニ長調。』
今回は、有名なカノンを演奏。
カノン形式で書かれており、『かえるのうた』のように、同じメロディを時間差で追いかけるように順番に演奏します。
作曲、ヨハン・パッヘルベル
バロック時代のドイツの作曲家。オルガン奏者でもあり、教師でもある。
リベルタンゴ ピアソラ
(講師演奏)
バイオリンやクラシック音楽といえば、ヨーロッパの高尚な難しい音楽を思い浮かべ、少し敷居が高いなと感じる方も多いのではないでしょうか。
今年の講師演奏は、そのイメージを変える一曲。
アルゼンチンの作曲家ピアソラが、伝統的なタンゴの型を打ち破り、新しい音楽を生み出し革命をもたらした、リベルタンゴ。
クラシック音楽やジャズの要素を取り入れた、自由と情熱のタンゴを、あや先生のお話と共にお楽しみください。
『リベルタンゴ』
1974年発表作品。曲名のLibertangoは、libertad(自由)とtango(タンゴ)を組み合わせた造語。
作曲、アストル・ピアソラ
アルゼンチン出身のタンゴ音楽作曲家、バンドネオン奏者。
表彰式
(初級・準上級進級生/5年・10年継続生)
実力だけが賞賛されるのではなく、そこに辿りつくまでの多くの努力も評価される世の中だと嬉しいな。そんな思いを子どもの頃から抱いていたあや先生。
自分で教室を開いて、まずは自分自身が生徒たちに、「成長も努力も素敵だ。よくがんばった。」と伝えられる大人になりたいと、第一回発表会から続けている表彰式。
生徒たちは一人ひとりのペースで、コツコツと練習を続け、挑戦を諦めず、音楽や自分自身と向き合ってきたことを、私たちはしっかりと見てきました。
演奏のテクニックがレベルアップした人に贈られる「進級表彰」、
レッスンや練習をコツコツと継続して努力した人に贈られる「継続表彰」。
表彰される生徒は“喜びと自信”に、拍手を贈る生徒は“今後のモチベーション”につなげてください。
きらきら星変奏曲
お教室オリジナル編曲
(全員合奏)
親しみやすいメロディーで子どもたちに愛される『きらきら星』。
ねいろバイオリン教室で学ぶ生徒達のために特別に編曲した、オリジナルアレンジでお聴きください。
“簡単そうに見えて、実は弾きづらい”
多くの人が音楽・演奏的に苦戦するポイントを、あや先生が曲中に散りばめ、忍び込ませた、絶妙な難しさの曲となっています。
音符、リズム、ハーモニー、そして合奏。
演奏の基礎や難しさを、楽しみながら学んで身につけられる、音楽の面白さと奥深さが詰まった作品にしあげました。
ソロも合奏も力をつけてきた今だからこそ挑戦できる、
そんな生徒たちへ、先生から贈る1曲です。
全員合奏。世界初演。
ねいろバイオリン教室の生徒たちのための合奏練習曲『きらきら星変奏曲』。
ファースト、セカンドの2パートに分かれて、練習をしました。
『きらきら星』
原曲は、18世紀にフランスで流行したシャンソン『あのね、お母さん聞いて』
その後、イギリスで『Twinkle, Little Star』の歌詞がつけられ、世界中で愛されています。
おわりの言葉
Kちゃん(中1)
みなさん、お楽しみいただけましたか。
今日のために、みんなたくさん練習してきました。
その練習の成果を、今日、出すこと、見ることが出来てとてもいい時間だったなと思います。
来年の発表会も、今年よりももっと良くなるように頑張りましょう!
これで、第7回ねいろバイオリン教室発表会を終わります。
主催:ねいろバイオリン教室
指導:Violinist, Aya
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