演奏を聴いてもらう①|発表会特別レッスン
- ねいろバイオリン教室
- 7月17日
- 読了時間: 5分
更新日:7月22日

聴いてもらう経験
発表会というと、”ステージに立って弾く”というイメージが強いと思いますが、
”自分の演奏を聴いてもらう”ことも、子どもたちにとって、とても貴重な経験となります。
こんなことが経験できます
大切な人に、
知らない誰かに、
たくさんの方々に、
自分の演奏を聴いてもらう。
そうすることで、
・本番での集中力が上がる
・心を込めて演奏するようになる
・拍手を全身で浴びる喜びを感じられる
・自分の演奏について感想を聞くことができる
心からの大きくあたたかい拍手をいただく
自分の演奏を聴いて拍手を送っていただく体験が、子どもたちの自信や喜びとなり、
「もっと上手になりたい!」
「次の発表会が楽しみ!」
と、音楽を奏でる原動力となります。
心の支え
練習がイヤだ。
曲が難しくて、細部まで詰めて練習をすることが精神的にキツイ。
「誰も聴いてないだろうし、もう舞台に上がって弾けばそれでいいよね、」と雑な気持ちになってしまう。
そんな風に諦めたり、心が折れそうな時に支えになってくれるのが、
発表会での演奏を楽しみにして、当日聴きに来てくださる大切な人の存在です。
「おばあちゃんに聴いてもらうんだ!」
「友達の前でかっこ悪いところは見せられないな…、練習するか。」
「上手に弾けたら、ママの知り合いの人も喜んでくれるかな」
そんな気持ちが芽生え、
子どもたちの心を、もう一度立ち上がらせてくれます。
練習や本番の演奏をするための、大きな力を生み出してくれます。
未来につながる体験を
せっかくの貴重な発表会。
「ただ発表して終わり」ではなく、
将来に向けての”練習の場”となると非常に嬉しいです。
喜びや楽しさを知る
・大切な人に聴いてもらえるから、練習をがんばれる。
・拍手をもらって、自信がつく。
・ここまで努力してきてよかったと思える。
・特別で大切な思い出になる。
1人で黙々と孤独に演奏している普段のレッスンでは決して味わうことができない特別な経験ができます。
たくさんの人々と共に演奏会のひとときを楽しみましょう。
そして、この体験が”自分たちで演奏会を開ける力”につながると嬉しいです。
人前で発表する経験を積む
コンサートホールにて、人前で発表をする。
この経験があったからこそ、あや先生は教育実習の最初の挨拶で、生徒たちの心をつかむことができました。
他の実習生たちは、広い体育館のステージの上で、大勢の中学生の視線を一気に浴びて、とても緊張をして震えていました。
そんな中で、あや先生は幼少期から舞台の場数を踏んでいたおかげで、堂々と印象よく自己紹介をこなすことが出来ました。
発表会の人前での演奏経験は、今後の人生において音楽面だけではなく、
試験や面接などの重要なタイミングでも非常に役立つスキルとなることでしょう。
演奏会を開催する力に
高校生、大学生、社会人へと成長した時に、
音楽を続けて、友達やサークルの仲間たちとコンサートを開く。
そんな素敵な未来が待っているかもしれません。
発表会のこの一歩が、
生徒たちの未来へと続く、大切な経験になればと願っております。
伝える力の練習
「誰に来てほしいかな」
「どう声をかけようかな」
このように考えることも、コンサートを行う上での大切な経験になります。
せっかくのステージ。
日々の努力の結晶を、一人でも多くの人の心に届けたいですね。
集める力の練習
自分たちで開くコンサートや、部活の演奏会では、
”お客様を呼び、足を運んでいただくこと”は一つの大きな課題となるでしょう。
あや先生の普通科高校時代、チケットノルマに追われて困っていた吹奏楽部の友人たちの姿を今でも覚えています。
音大時代も、
「今オーケストラの奏者が80人いて、
1人1名ずつお客様を呼ぶだけでも、客席は80人になります。
2名ずつ呼んで160人。3名ずつで240人。
ほんの少しの力でも、合わせればお客様をたくさん集められるので、みんなで協力し合いましょう!」
とメンバーに呼び掛けていたことも印象深いです。
人を集めること、来ていただくことについても、考えるよい機会になります。
音楽がつないでくれるご縁
「この人に聴いてもらいたい」という気持ちを通して、
人とのつながり方や、自分が演奏することで楽しんでもらえる喜びも学べます。
広げる力の練習
バイオリンやクラシック音楽に縁のない方にとっても、演奏会を聴きに行くことは素敵な経験となるでしょう。
「こんな世界があるんだ!面白い!」
「誘ってくれてありがとう」
そんな風に感じて喜んでくださる方もいらっしゃいます。
一緒に音楽を楽しめる方が一人でも増えたら嬉しいですね。
音楽を語り合う楽しさ
演奏、音楽、コンサートについて、
一緒に感想を言い合うことの楽しさを知ることができます。
そして、共に語り合える仲間ができる、ということも、
人生においてとても大きな喜びとなることでしょう。
音楽が人生にもたらしてくれたご縁
あや先生も、
演奏を喜んでくれたり、感動して涙を流してくれた友人たちがいます。
そんな学生時代の友達が、今でも演奏会に来てくれたり、お花をプレゼントしてくれたりと、
音楽が、ずっと長くつながっていける関係性を、人生にもたらしてくれました。
音楽の世界へ
自分1人で完結していた演奏。
それを”誰かに聴いていただく”ことを考えた時に、
今までよりもさらに深く音楽の世界へと踏み込むことが出来るでしょう。
演奏や曲への意識が高まったり、
観客や作曲家、
ステージスタッフや楽器製作者など、
色んな方々への感謝や敬意も少しずつ育まれていくと良いですね。
人間性やセンスがぐんと伸びる成長の機会となります。
音楽の時間や空間を、みんなで楽しみましょう
「音楽をきっかけに、人とつながる」
「大切な人と、素敵な時間を過ごした思い出」
それは大人になっても色あせない、
”子ども時代の嬉しい特別な記憶”となって、
いつまでも、どんな時も、心の支えとなるでしょう。
あたたかい眼差しと拍手で包まれる発表会となりますように。
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